10月2日(金)に放送された「ガイアの夜明け」(テレビ東京系、毎週金曜夜10時)のテーマは「続・インフラ危機に挑む!」。老朽化が進む日本の橋やトンネルを、独自の技術で救おうとする挑戦者たちの姿を追った回でした。私(ミミー)も、普段あまり意識しない「インフラの寿命」という切り口に引き込まれたので、まとめてみました。
放送日時:10月2日(金)22:00〜 テレビ東京系
橋やトンネルの老朽化、実は深刻
コンクリート構造物の寿命は、悪条件下では50年といわれています。すでにその年数を超えた橋は全国で約42%、トンネルは約28%にのぼるそうです。一方で、調査・点検・補修を担う労働力は年々減少しており、維持管理そのものが立ち行かなくなりつつあるのが現状なのだとか。
「隠さず見せる」逆転の発想、スケルトン工法
この危機に独自の技術で挑むのが、山口県宇部市の企業「エムビーエス」社長・山本貴士さん(54)です。山本さんが10年の歳月をかけて開発し、2008年に完成させたのが「スケルトン工法」。ひび割れたコンクリートに特殊なコーティング材を塗り、その上から独自開発のガラス繊維シートを貼ることで、まるで透明化したように補強する技術です。従来工法は補修跡を塗装で隠してしまいますが、山本さんの工法はあえて中を見せることで、再補修が必要なタイミングも一目で分かるようにしています。工期は従来の3分の1、費用も3〜4割安く済むそうです。
笹子トンネル事故がきっかけに
スケルトン工法が注目されるきっかけとなったのは、2012年12月に山梨県の中央自動車道・笹子トンネルで起きた崩落事故でした。点検・維持管理体制の不十分さが事故原因の一つとされ、以降、この工法はNEXCOやJRなどの補修・新規工事に次々と採用され、現在では全国約1800カ所のインフラを守っているそうです。
村田製作所との異業種タッグ
2025年12月、世界的な電子部品メーカー「村田製作所」(京都・長岡京市)から、山本さんに共同開発の打診がありました。同社の執行役員・安藤正道さん(61)は、笹子トンネルの事故をきっかけにコンクリートの劣化を検知するセンサー開発に挑み続け、ガラス管の中にRFIDタグを入れた独自のセンサーを考案。コンクリートにひび割れが生じるとガラス管も割れ、タグが反応しなくなることで異変を知らせる仕組みです。このアイデアと、山本さんのスケルトン工法が組み合わさることで、インフラの点検はさらに進化していきそうです。
人型ロボットも新戦力に
深刻な人手不足に悩む建設業界で、山本さんが次の一手として注目したのが人型ロボットでした。2025年10月、「ドーナッツ ロボティクス」(東京・港区)に1億円を投資して業務提携。日本製の頭脳と中国製のボディーを融合させた人型ロボット「シナモン」を、現場の新戦力として育てる取り組みが始まっています。ジェスチャーでの指示を理解できる技術は特許出願中とのことで、今後の活躍が期待されます。
まとめ
当たり前に使っている橋や道路、トンネル。その裏側で、老朽化という静かな危機と向き合い続ける技術者たちがいることを、今回の放送で改めて知りました。スケルトン工法のような地道な技術革新が、私たちの日常を支えているのですね。
見逃し配信情報
放送終了後は、テレ東BIZにて見逃し配信・関連動画が公開されています。気になった方はチェックしてみてください。


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