昔懐かしい気分で人形劇が見られる、「おとなの人形劇」が本日Eテレで放送されます。昭和世代には懐かしく、子供の頃の記憶がよみがえってくる人もいらっしゃるのではないでしょうか。大人になって、物語を純粋に楽しんでいたころから、制作の背景やそのストーリーを深堀りしてみたい気持ちになりました。そうした視点から人形劇を見ると、子供の頃には気が付かなかったことや、番組を見ながら気になっていたことを解決できると思います。
【おとなの人形劇】プリンプリン物語「アルトコ市編」(1)
10月14日 月曜 22:50 -23:05 NHKEテレ1東京
【おとなの人形劇】プリンプリン物語「アルトコ市編」(2)
10月14日 月曜 23:05 -23:20 NHKEテレ1東京
『プリンプリン物語』とはどんなストーリーですか?
1979年から1982年までNHKで放送された人形劇です。この物語は、15歳の少女プリンプリンが、まだ見ぬ故郷と両親を探して仲間たちと旅をするミュージカル仕立ての冒険物語です。プリンプリンは赤ん坊の時に箱舟で海に流され、漁師に育てられたプリンセスという設定で、彼女と仲間たちがさまざまな国や世界を旅しながら、さまざまな騒動に巻き込まれるエピソードが展開されます。
『プリンプリン物語』の主要キャラクターは?
プリンプリン:物語の主人公で、15歳の少女。故郷と両親を探して旅をします。
カセイジン:プリンプリンの忠実な友人で、宇宙から来たキャラクター。
ドン・ガバチョ:プリンプリンの旅の仲間で、陽気な性格の持ち主。
チャッピ:プリンプリンのペットで、犬のような姿をしています。
ルチ将軍:プリンプリンの旅を妨害する悪役で、さまざまな策略を巡らせます。
『プリンプリン物語』の特徴はどんな感じですか?
ミュージカル仕立て:『プリンプリン物語』は、音楽や歌が多く取り入れられており、キャラクターたちが歌いながら物語を進めるシーンが多いです。これにより、視聴者にとって楽しく、印象に残る演出がされています。
政治風刺と時事ネタ:この作品は、当時の社会や政治を風刺する要素が含まれており、大人も楽しめる内容となっています。子供向けの人形劇でありながら、深いメッセージ性を持っています。
多様なキャラクター:『プリンプリン物語』には、宇宙人や動物、悪役など、非常に多様なキャラクターが登場します。これにより、物語が常に新鮮で興味深いものとなっています。
長期放送:全656回という長期にわたる放送も特徴的です。
これだけの長期間にわたって放送された人形劇は珍しく、視聴者にとっても思い入れの深い作品となっています。
『プリンプリン物語』に登場する楽曲
オープニングテーマ「プリンプリン物語」:石川ひとみさんが歌うこの曲は、番組の象徴的なテーマソングです。
エンディングテーマ「ハッピーアドベンチャー」:こちらも石川ひとみさんが歌っており、物語の楽しい冒険を締めくくる曲です。
各エピソードのテーマソング:訪れる国ごとにその国のテーマソングが設定されており、エピソードの初期には毎回披露されました。
『プリンプリン物語』には、いくつかの印象的な楽曲があることがわかりました。これらも意識しながら番組を見てみると訪れる国ごとのテーマソングはちょっと気になってきますね。
個性的な人形はどうやって作られているの?
『プリンプリン物語』の人形は、友永詔三さんが手掛けたものです。友永さんは、NHKの連続人形劇のために多くの人形を制作してきた経験豊富な人形作家です。
人形の制作過程
デザイン:まず、キャラクターのデザインが決定されます。これは脚本やキャラクター設定に基づいて行われます。
骨組みの作成:人形の骨組みを金属や木材で作成します。これにより、人形が動かしやすくなります。
外装の制作:骨組みに布やフェルト、樹脂などの素材を使って外装を作ります。顔の表情や衣装の細部まで丁寧に作り込まれます。
塗装と仕上げ:最後に、顔や手足の塗装を行い、細部を仕上げます。これにより、キャラクターの個性が際立ちます。
独特の目や衣装をまとった人形たちが、これらの工程を経て番組に登場していたと初めて知りました。当時の使いやすかった素材などが今とは異なっていて興味深いですね。
この番組の制作背景は?
企画と脚本:この番組は、NHKの連続人形劇として企画され、石山透さんが脚本を担当しました。石山さんは、子供向けの物語に大人も楽しめる要素を取り入れることを得意としており、政治風刺や時事ネタを盛り込んだユーモアあふれる脚本が特徴です。
人形制作:人形は友永詔三さんが手掛けました。友永さんは、細部にまでこだわった精巧な人形を制作し、キャラクターたちに命を吹き込みました。
音楽:音楽は小六禮次郎さんが担当し、物語の雰囲気を盛り上げる多くの楽曲が作られました。特にオープニングテーマやエンディングテーマは、視聴者に強い印象を残しました。
放送と反響:1979年から1982年までの全656回にわたって放送され、子供たちだけでなく大人にも人気を博しました。長期にわたる放送期間中、視聴者からの反響も大きく、再放送や関連イベントも行われました。
( Wikipedia ・ えもらんブログ ・ ピクシブ百科事典より部分引用)
多方面からまとめていると、子供のための番組とはいえ、大人の背景(時事ネタ)が取り入れられていたことは驚きました。長期にわたってストーリーが展開される理由にもなったのではないでしょうか。子どもでは理解できないことも人形劇となればわかりやすく当時の時事が懐かしく浮かんでくると思います。そんな背景も想像しながらストーリーをみていくのも大人になったからできることではないでしょうか。こういった観点も非常に興味深いですね。
まとめ
子供過ぎてちょっと印象に残りにくかった連続人形劇でしたが、大人になって見直すきっかけをもらうと、ちょっと興味深く見るきっかけになりました。600回を超えるストーリーは果たしてどんな着地を見せてくれるのでしょうか。少しずつでもそのお話を丁寧に見直すことは当時の思い出を蘇らせるだけでなく、新しい発見もできるように感じています。そのうちに「ひょっこりひょうたん島」なども見たい気持ちになるかもしれませんね。
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