お子さんに大人気のピタゴラ装置。ビー玉が転がって不思議な旅をして最後は「ピタゴラスイッチ♪」と軽快に着地するあの展開が大人も心地よくってついみてしまいますね。そんなピタゴラスイッチがどんなふうに作られているか今回まとめてみました。初めて知る人も、今まで知ってはいたけども?の人もぜひ最後まで読んでみてください。実は思っているよりも奥が深い番組かもしてません。
ピタゴラスイッチはどんな番組ですか?
「4歳から6歳の考え方を育てる番組」というコンセプトで成立している番組なんです。”いろんな考え方”を伝える番組として佐藤雅彦教授を中心に考えて番組を作り始められました。どう表現したら子どもたちが喜んで見ているうちに自然と伝わるのだろうかと試行錯誤されたそうです。
佐藤雅彦さんは、1954年生まれのクリエイティブディレクターで、東京大学教育学部を卒業後、広告会社の電通に入社しました。彼は数々のヒットCMを手がけた後、独立して多様なメディアで活躍しています。特に「だんご3兄弟」や「ピタゴラスイッチ」などの教育番組で知られています。また、慶應義塾大学や東京藝術大学で教鞭をとり、多くの学生に影響を与えています。
内野真澄さんは、イラストレーターであり、佐藤雅彦さんと共に「だんご3兄弟」や「ピタゴラスイッチ」の制作に携わっています。彼女は、日常の中にある「面白い」を見つけ出し、それを視聴者に伝えるための工夫を凝らしています。
この二人のクリエイティブな才能が結集して、「ピタゴラスイッチ」などのユニークで教育的な番組が生まれました。番組の制作には、佐藤雅彦さんの研究室から生まれたクリエイティブグループ「ユーフラテス」が深く関わっています。彼らは、日常の中にある「面白い」を見つけ出し、それを視聴者に伝えるための工夫を凝らしています。
ピタゴラ装置はどうやって考えているの?
慶応義塾大学 環境情報学部で制作されています。番組の象徴ともいえる「ピタゴラ装置」は、非常に手間がかかることで知られています。ピタゴラ装置のアイデアは、日常の中にある「面白い」や「不思議」を見つけ出すことから始まります。
テーマ設定:
まず、何をテーマにするかを決めます。例えば、「ボーリング」や「エレベーター」など、具体的なテーマを設定します。
道具の選定:
身近な道具や材料を使って、どのような仕掛けを作るかを考えます。文房具やおもちゃ、家庭用品などがよく使われます。
仕掛けの連鎖:
一つの仕掛けが次の仕掛けを動かすように、連鎖的な発想で装置を作ります。これにより、見ている人が「次はどうなるんだろう?」と興味を持ち続けることができます。
試行錯誤:
実際に作りながら、何度も試行錯誤を繰り返します。うまくいかない場合は、何度もやり直して最適な動きを見つけます。
好奇心と創造力:
「これとこれを組み合わせたらどうなるだろう?」という好奇心と、「こんな動きができたら面白い」という創造力が重要です。
これらのステップを通じて、ピタゴラ装置は作られています。子供たちの好奇心を刺激し、考える力を育てるための素晴らしいツールですね。
製作者は?いつ完成するの?
番組の象徴ともいえる「ピタゴラ装置」は、非常に手間がかかることで知られています。例えば、ある装置の撮影では74回も取り直しが行われたことがあるそうです。
ユーフラテスの役割:
番組の制作には、佐藤雅彦さんの研究室から生まれたクリエイティブグループ「ユーフラテス」が深く関わっています。彼らは、日常の中にある「面白い」を見つけ出し、それを視聴者に伝えるための工夫を凝らしています。
進行役の工夫:
番組には進行役がいないため、短いコーナーの並びを「ピタゴラ装置」が橋渡しするという独特の構成が採用されています。
これらの制作秘話からもわかるように、「ピタゴラスイッチ」は多くの工夫と努力によって作られています。番組を見ていると、こうした裏側の努力が感じられるかもしれませんね。
ピタゴラスイッチの放送時間はいつ?
「ピタゴラスイッチ」は、NHK Eテレで1週間のうちに何回かの放送があります。
月曜日から木曜日:午後6時40分~午後6時50分
木曜日と金曜日:午前8時35分~午前8時45分
土曜日:午前7時10分~午前7時20分
常に変わった装置が登場するので興味がそそられますね。
まとめ
ピタゴラスイッチを初めて見た人は「なになに?」と興味をそそられるかもしれません。実は奥が深い計算された装置があり、そのすとんと落ちて結末を迎える展開にすっきりする気持ちを持つのが癖になる。そんな不思議な番組です。裏側では何度も繰り返し失敗や成功をして編み出している人たちの存在があります。考え方を育てるというコンセプトをまとめていて初めて知りました。プログラミング的思考を育む情報番組「ピタゴラミングスイッチ4」も最近放送がありました。知らず知らずのうちに思考が育てられているということも面白いな。と感じました。書籍にもなっているのでよろしければご参考ください。
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