日常に欠かせない文房具。使いやすければ使いやすいだけ、作業がはかどるのでそのファンも多くいらっしゃることでしょう。文具博が催されるほどそのアイテムも幅が広く、まだ知らないものもあったり、新商品を見つけるのも楽しいものです。今回は、そんな新製品もさることながら、愛用されているあの文房具について調べてみました。ロングセラーといわれるだけにその商品のラインナップや工夫も盛りだくさん。意外なこぼれ話にちょっとほっこりしてみませんか。
12月3日(火) 19:00~21:00 放送
今夜はナゾトレ最新&最強文房具43連発SP▼大手17社全面協力!
文房具80年史総ざらい▽累計44億本消せるペンは絶景から誕生した?▽品切れ続出!超革命ペン&最新単語帳の秘密Q▽2024明日から使える最強便利グッズ!
消せるボールペン:フリクション
パイロットコーポレーションが製造・販売している消せるペンのシリーズです。
特徴
消せるインク: フリクションペンの最大の特徴は、摩擦熱でインクが無色になることです。ペンの後ろに付いているラバーでこすると、書いた文字が消えます。
多様な種類: ボールペン、蛍光ペン、カラーペン、色鉛筆、スタンプなど、様々な種類があります。
温度変化: インクは約65℃で無色になり、-20℃で再び色が戻る特性があります。
リフィル可能: インクのリフィルが可能で、好みの色や太さを組み合わせることができます。
人気: 発売以来、世界中で人気を博し、2017年には累計販売本数が20億本を突破しました。
歴史
開発: フリクションペンは、2006年にフランスで初めて発売され、その後、2007年に日本でも発売されました。
フリクションペンは、その便利さと多様な用途から、ビジネスシーンや勉強、日常生活で広く愛用されています。
フリクションペンの種類
- フリクションボールペン: 0.38mm、0.4mm、0.5mm、0.7mm、1.0mmなど、様々な太さがあります。
- フリクション蛍光ペン: 消せる蛍光ペンで、勉強や仕事に便利です。
- フリクションカラーペン: 多彩な色が揃っており、イラストやノートの装飾に最適です。
- フリクション色鉛筆: 消せる色鉛筆で、子供の絵描きや大人の塗り絵に使えます。
- フリクションスタンプ: 消せるスタンプで、手帳やノートに便利です。
これらの他にも、フリクションシリーズには多くのバリエーションがあります。詳細はPILOTの公式サイトで確認できます。(→こちら)
フリクション誕生秘話がすごい!
“変身するインキ”を進化させ続けた30年
フリクションシリーズには温度変化で色が変わるインキが使われています。実はこのインキのはじまりは、”自然”から発想を得たものでした。
きっかけは今から30年以上前、ある研究者が一夜にして紅葉に変わる魔術のような自然の力をビーカーの中で再現したいと考えたことが発端でした。
やがてその思いは結実し、1975年「温度変化によって色が変わるインキ」の基本技術の開発に遂に成功します。
インキの名前は変態・変身=メタモルフォーゼというラテン語から『メタモカラー』と命名されました。(公式HPより一部を引用させていただいています。)
世にないものを作り出すことはとても時間がかかり、発想力や開発力がいるんだなあ。と思いました。気軽に消せて鉛筆ではない安心感がフリクションにはあり、今や筆箱にも数色入っているくらいです。
ロングセラー消しゴム:レーダー
「レーダー」は、シード株式会社が製造する高品質な消しゴムのブランドです。
特徴
優れた消字能力: レーダー消しゴムは、非常に優れた消字能力を持ち、紙に残る跡が少ないです。
柔らかい素材: 柔らかい素材を使用しているため、紙を傷つけずに消すことができます。
独特のデザイン: 青いケースが特徴で、四隅が切り取られているため、消しゴムが折れにくくなっています。
多様なサイズ: 様々なサイズがあり、用途に応じて選ぶことができます。
歴史
創業: シード株式会社は1915年に創業され、1943年に初めて消しゴムを製造しました。
レーダーの登場: 1968年に「レーダー」ブランドが登場し、その後も改良を重ねて現在に至ります。
人気の理由
信頼性: 長年にわたり、多くの人々に愛用されているため、信頼性が高いです。
使いやすさ: 柔らかい素材と優れた消字能力により、使いやすさが評価されています。
レーダー消しゴムは、その品質の高さから多くの人々に愛され続けています。
レーダーの商品説明についてシード株式会社:公式HPより引用すると。。。
マイルドな消し味と優れた消字能力を持った、高性能・高品質のプラスチック字消し「レーダー」。その独特の消し味は、製図・事務・学童用・その他幅広いニーズに対応。
『青いケースの消しゴム』で親しまれているロングセラー商品です。
大正時代に日本でもいくつかの消しゴムメーカーがたん生しました。
中でも大正4年にたん生したシードの原点「(株)三木康作ゴム製造所」は、消しゴムの専門メーカーとして、すぐれた消しゴムを世に送り出してきました。
シードゴム工業(株)となって、昭和29年には軟質塩化ビニル樹脂(じゅし)により消す効果を高めることに成功し、その製法特許を取得。昭和30年代には、世界に先駆け「プラスチック字消し」を発売しました。さらに昭和43年には、現行商品の原形である「Radar」の開発に成功しました。この「Radar」は、昭和45年に「暮らしの手帖」でその優秀性が認められ、以後、従来の消しゴムに代わる新しい主流「プラスチック字消し」の時代をきずき、年々改良を重ね今日に至っています。
そして2002年より、社名を新たに「株式会社シード」とし新スタート。
透明なレーダーがあるって本当?
特徴
透明性: クリアレーダーは透明な素材で作られており、消したい部分を見ながら消すことができます。優れた消字能力: レーダーシリーズの一部として、優れた消字能力を持っています。
デザイン: 透明なデザインがスタイリッシュで、文房具としての見た目も楽しめます。
製品ラインナップ
クリアレーダー100: 小型で持ち運びに便利なサイズ。
クリアレーダー150: 標準的なサイズで、日常使いに最適。
クリアレーダーは、その透明性と高い消字能力から、多くの人々に愛用されています。
クリアレーダーについては(→こちら)
まとめ
学生時代の愛用する消しゴムはMONO派かレーダー派にわかれるところだと思います。両方使ったことがあるので率直な感想は消しゴムの固さが違った。ことです。MONOは柔らかくノートに吸い付くように字を消していく印象です。この使いやすさが好みのかたも多いのではないでしょうか。しかしながらレーダーの使いやすさは細い線が消しやすく、その硬さゆえの製図向きは本物だと思いました。無意識ですが、ノート用にはMONO、製図用にはレーダーと、当時は使い分けていたことに気が付きました。そしてレーダーにはとても大きなサイズが存在し、今でも記憶に残っています。
そして発売当初はそこまで必要に迫られていなかった消えるペン「フリクション」ですが、書き味もとても良くてさらさらと書き進められることに今ではすっかり虜になり、単色を何本も集めています。鉛筆でもシャープペンシルでもペンでもない不思議な筆記具として筆箱の中で今も出番を待っています。これからも新しい文房具を試したり、発見する楽しみは尽きないと思います。番組でもたくさん紹介されるのが楽しみですね!
コメント