「粗品と絶品クラシック♪」で指揮をされている方は熊倉優(くまくらまさる)さんというそうです。日本を代表する指揮者の中でも若い分類になるのではないでしょうか。そして、お笑いコンビでクラシックが大好きな「粗品」さん。楽しい楽曲を積極的に番組で紹介してくれてクラシックのイメージが変わるそんな印象を持ちました。今回は指揮者の熊倉優さんをまとめてみました。
熊倉優さんのプロフィールは?
・1992年東京生まれ。
・桐朋学園大学卒業及び同研究科修了。
・指揮を梅田俊明氏、下野竜也氏に師事。
・講習会等で沼尻竜典、高関健、 Yannick Paget、András Deák、Harry Lyth、各氏のレッスンを受講。
第26回京都フランス音楽アカデミーにて最優秀賞(第1位)受賞。第12回ドナウ 国際指揮者コンクールで第2位受賞。
2016年9月よりNHK交響楽団・首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィ氏のアシスタントを、同年11月よりNHK交響楽団の全定期公演等にもアシスタントとして携わる。
2021年から2023年までハンブルク州立歌劇場でケント・ナガノ氏のアシスタントを務め、2023年8月からはハノーファー州立歌劇場の第2カペルマイスターに就任。
熊倉さんはどんな子供時代を過ごしましたか?
子どものころはジュニアオーケストラでヴァイオリンをされていたそう。進路を意識したのは中学生の時だそうで、音楽をやめたくないという一心で中学が終わるころには進路として音大への進学を考え、将来的には音楽を仕事にしたいと考えていたそうです。
オーケストラに入って、作曲家や指揮者など、音を出さない音楽家がいるということに気づき、桐朋学園大学に作曲科を選んだそうです。
楽器を演奏することは練習を重ねても本番となるとまた別の話になり、独特の緊張感があると思います。ご本人のインタビューなどからは「緊張しい」と自分を評されていて、素直に自信を振り返りをされて音楽に携わる一番良い方法を実現された方だなあと思いました。
熊倉さんが好きな作曲家はいますか?
熊倉優さんは、特にベートーヴェンやチャイコフスキーの作品を好んで指揮しています。彼のコンサートでは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番やチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」などが取り上げられています。他にも、モーツァルトやショスタコーヴィチの作品も指揮しており、幅広いレパートリーを持っています。
日本を代表する指揮者はどんな方がいますか?
小澤征爾(おざわ せいじ)さん – 世界的に有名な指揮者で、ボストン交響楽団の音楽監督を務めたことでも知られています。
佐渡裕(さど ゆたか)さん- 現在、兵庫県立芸術文化センター管弦楽団の芸術監督を務めており、国内外で活躍しています。
山田和樹(やまだ かずき)さん – モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務め、若手指揮者として注目されています。
大野和士(おおの かずし)さん – 新国立劇場オペラ部門の芸術監督を務め、オペラ指揮者としても高い評価を受けています。
広上淳一(ひろかみ じゅんいち)さん – 京都市交響楽団の常任指揮者として活躍しており、国内外での客演も多いです。
熊倉優さんの指揮のスタイルは?
熊倉 優さんの指揮スタイルは、非常に繊細でありながら力強さも兼ね備えています。彼は楽曲の細部にまで注意を払い、オーケストラとのコミュニケーションを大切にすることで知られています。特に、彼の指揮は楽団員からの信頼が厚く、共演者たちとの一体感を生み出すことが評価されています。
また、彼の指揮は感情豊かであり、聴衆に深い感動を与えることが多いです。彼の演奏は、楽曲の持つ本質を引き出し、聴く人々に新たな発見をもたらすと評されています。
彼の指揮した代表作はどんなものがありますか?
「魔笛」 – モーツァルトのオペラで、ハンブルク州立歌劇場で指揮。
「ルサルカ」 – ドヴォルザークのオペラで、ハノーファー州立歌劇場で指揮。
「カルメン」 – ビゼーのオペラで、ハノーファー州立歌劇場で指揮。
「後宮からの逃走」 – モーツァルトのオペラで、ハンブルク州立歌劇場で指揮。
熊倉優さんの今後の活動は?
熊倉 優さんの公演について。
ハノーファー州立歌劇場 – 2023/24シーズンでは、「コジ・ファン・トゥッテ」や「フィガロの結婚」などのオペラを指揮する予定です。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 – サマーミューザ公演で指揮を担当し、サン=サーンスのチェロ協奏曲第1番やラヴェルの左手の協奏曲を演奏しました。
まとめ
若手の指揮者がメディアに出ているということで、注目したい人物の一人になりました。バイオリンを子どものころに習得し、オーケストラで経験があることが恵まれた環境であったことも初めて知りました。ここが出発点となり、作曲と指揮を目指されて指揮者になられている熊倉優さん。これからもたくさんの楽団を指揮され、その演奏の素晴らしさが世界に響くことが楽しみですね。そしてクラシックファンを増やしていかれる期待がとてもあり、応援していきたい指揮者のひとりです。
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