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宮﨑駿監督の「天空の城ラピュタ」への思いは?音楽を担当する久石譲さんの作品への思い。

雲海 芸術家
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 金曜ロードショー「天空の城ラピュタ」原作・脚本・監督:宮﨑駿★ノーカットが、8月30日 金曜 21:00 -23:34 日テレ1にて放送されます。ジブリパークでも有名なあのスタジオジブリの作品で非常に有名な作品です。テーマソング「君をのせて」(きみをのせて)は、日本の歌手、井上杏美(現 井上あずみ)さんの歌。 1986年に映画『天空の城ラピュタ』主題歌として発表され、同映画のサウンドトラックに収録され、一度は聞いたことがあると思います。今回は何度見ても興味深い作品である、「天空の城ラピュタ」についてお二人の制作意図などをまとめてみました。放送までしばらくありますので少し予備知識を入れて作品を見てみてください。制作意図などもとても興味深いと思います。

宮崎駿監督のプロフィールは?

・アニメーション映画監督
・アニメーター・脚本家・漫画家
・1941年1月5日に東京生まれ
・学習院大学を卒業後
・1963年に東映動画に入社

 彼の代表作には、『風の谷のナウシカ』、『となりのトトロ』、『千と千尋の神隠し』などがあり、これらの作品は国内外で高い評価を受けています。特に『千と千尋の神隠し』は、アカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞しました。

 宮崎駿さんは、スタジオジブリの設立にも関わり、多くの名作を生み出してきました。彼の作品は、細部まで描き込まれた美しいアニメーションと、深いメッセージ性が特徴です。

宮崎駿さんはどんな人物ですか?

 非常に情熱的で創造力豊かな人物です。彼は自然や環境問題、人間の成長といったテーマに強い関心を持ち、それらを作品に反映させています。彼の作品には、しばしば強い意志を持つ女性キャラクターや、複雑な人間関係が描かれています。

また、宮崎駿さんは非常に勤勉で、細部にまでこだわる完璧主義者としても知られています。彼のアニメーションは、手描きの美しさと緻密さで知られており、その制作過程には多大な時間と労力が費やされています。

彼はまた、スタジオジブリの共同設立者として、多くの若いアニメーターを育て、アニメーション業界に大きな影響を与えました。宮崎駿さんの作品は、子供から大人まで幅広い層に愛されており、そのメッセージ性と美しさは多くの人々に感動を与えています。

スタジオジブリって?

 日本を代表するアニメーション制作会社:スタジオジブリは宮崎駿さんと高畑勲さん、そしてプロデューサーの鈴木敏夫さんによって1985年に設立されました。本社は東京都小金井市にあります。

 スタジオジブリは、多くの名作アニメーション映画を制作しており、その中には『となりのトトロ』、『千と千尋の神隠し』、『もののけ姫』などがあります。これらの作品は、国内外で高い評価を受け、多くの賞を受賞しています。

また、スタジオジブリは、アニメーション制作だけでなく、関連書籍の出版やイベントの開催、ジブリ美術館の運営など、多岐にわたる活動を行っています。

スタジオジブリアニメーション制作のプロセスは?

3つの段階に分かれています。
1:プリプロダクション
企画: 作品のアイデアを練り、テーマやストーリーを決定します。
脚本: ストーリーを詳細に書き起こします。
絵コンテ: 映像の流れを視覚的に示すための絵コンテを作成します。
キャラクターデザイン: キャラクターの外見や性格をデザインします。
美術ボード: 背景やシーンの雰囲気を決めるための美術ボードを作成します。
2:プロダクション
作画: キャラクターや背景の作画を行います。スタジオジブリでは、手描きのアニメーションが多く用いられています。
撮影: 作画されたセル画を撮影し、映像として組み立てます。
3:ポストプロダクション
編集: 撮影された映像を編集し、最終的な作品に仕上げます。
音楽・効果音: 音楽や効果音を追加し、作品に深みを与えます。
ダビング: 声優の台詞を録音し、映像に合わせてダビングします。
このように、スタジオジブリのアニメーション制作は、細部にまでこだわり抜かれたプロセスを経て完成します。特に手描きの美しさと緻密さが特徴で、多くの時間と労力が費やされています。

綺麗な背景を描く背景美術家とは?

 スタジオジブリで有名な背景美術家としては、男鹿和雄さんが特に有名です。彼は『となりのトトロ』、『おもひでぽろぽろ』、『もののけ姫』など、多くのジブリ作品で美術監督を務めました。
彼の手描きの背景は、自然の美しさや温かみを感じさせるもので、多くのファンに愛されています。

また、山本二三さんも有名です。彼は『天空の城ラピュタ』や『もののけ姫』などの作品で背景美術を手がけ、その緻密で美しい背景画が高く評価されています。これらの背景美術家たちの作品は、ジブリ映画の世界観を支える重要な要素となっています

あの独特の映画音楽は誰がつくっているの?

 スタジオジブリの映画音楽は、作品の魅力を引き立てる重要な要素です。特に、久石譲さんは宮崎駿監督の多くの作品で音楽を担当し、その美しいメロディーは多くの人々に愛されています。彼の音楽は、映画の感動的なシーンやキャラクターの感情をより深く表現する役割を果たしています。

例えば、『千と千尋の神隠し』の「いつも何度でも」や、『ハウルの動く城』の「人生のメリーゴーランド」などは、映画の世界観を完璧に補完しています。また、『となりのトトロ』の「さんぽ」や「となりのトトロ」も、作品の明るく楽しい雰囲気を伝える名曲です。

 スタジオジブリの音楽は、映画のシーンを思い出させるだけでなく、単独で聴いても心に響くものが多いです。ジブリ音楽のプレイリストやアルバムも多くリリースされており、リラックスしたい時や集中したい時にぴったりです。聞くだけでなく、自分で弾くことができたら、もっと曲からもアニメーションの世界観に浸れるそんな素敵な楽曲が多いのも魅力の一つです。

久石譲さんのプロフィールは?

・本名:藤澤守
・1950年12月6日
・長野県中野市で生まれ
・日本の作曲家、編曲家、指揮者、ピアニスト
・国立音楽大学作曲科を卒業
・ミニマル・ミュージックや現代音楽に強い影響を受けた。

 久石譲さんは、宮崎駿監督の多くの作品で音楽を担当しており、『風の谷のナウシカ』以降、スタジオジブリの長編アニメーション映画の音楽を手掛けています。彼の音楽は、映画の感動的なシーンやキャラクターの感情をより深く表現する役割を果たしています。

また、北野武監督の作品でも音楽を担当し、『あの夏、いちばん静かな海。』から『Dolls』までの7作品の音楽を手掛けています。彼の音楽は、映画の世界観を補完するだけでなく、単独で聴いても心に響くものが多いです。

 久石譲さんの音楽は、映画音楽だけでなく、クラシックや現代音楽の分野でも高く評価されており、多くのソロアルバムをリリースしています。久石さんは、宮崎駿監督の作品をはじめ、多くの映画音楽を手がけており、その功績が評価されての紫綬褒章(しじゅほうしょう)受章となりました。彼の音楽は、多くの人々に感動を与え続けていますね。

紫綬褒章(しじゅほうしょう)とは?

 紫綬褒章(しじゅほうしょう)は、日本の栄典の一つで、科学技術分野における発明・発見や、学術、スポーツ、芸術文化分野で優れた業績を挙げた方に授与される賞です。この褒章は、特定の分野で顕著な功績を挙げた個人や団体に対して授与されます。紫綬褒章は、桜の花で飾られた円形のメダルで、紫色のリボンが特徴です。この賞は、受賞者の努力と貢献を称えるものであり、非常に名誉あるものとされています。紫綬褒章を受賞した有名な人物には、以下のような方々がいます。

中島みゆき(歌手・作詞家)
桑田佳祐(ミュージシャン、サザンオールスターズのメンバー)
松任谷由実(シンガーソングライター)
隈研吾(建築家、新国立競技場の設計者)
志村けん(コメディアン、元ドリフターズメンバー)
美空ひばり(歌手)
これらの方々は、それぞれの分野で顕著な功績を挙げ、日本の文化や芸術に大きな影響を与えています。

『天空の城ラピュタ』の制作に関する興味深いエピソードとは?

スタジオジブリの設立
『天空の城ラピュタ』は、スタジオジブリ設立後の最初の作品でした。宮崎駿監督は、この作品が失敗したら次はないという強いプレッシャーの中で制作を進めました。
制作の困難
制作期間中、宮崎監督はスタッフに「この作品は絶対に失敗できない」と繰り返し言っていたそうです。そのプレッシャーから、監督は白髪が増えたとも言われています。
資金調達の苦労
宮崎監督は『風の谷のナウシカ』の成功で得た収入を、高畑勲監督のドキュメンタリー映画『柳川堀割物語』の制作に投じました。しかし、その資金が尽きたため、新たな映画を作ることで資金を調達する必要がありました。そこで生まれたのが『天空の城ラピュタ』です。
制作進行のエピソード
制作進行を担当していた木原浩勝さんは、忙しさのあまり1週間連続でスタジオに泊まり続けたこともありました。宮崎監督から「臭うんですよ」と言われ、家に帰って靴下の臭いを嗅いだ時、自分でも驚いたというエピソードがあります。
 これらのエピソードからもわかるように、『天空の城ラピュタ』の制作には多くの困難と情熱が詰まっていました。

主題歌「君をのせて」はどんな意味が込められているの?

 『天空の城ラピュタ』で特に印象的な音楽として、多くの人々に愛されているのは主題歌「君をのせて」です。この曲は、井上あずみさんが歌い、久石譲さんが作曲しました。映画の冒険心と神秘的な雰囲気を見事に表現しており、今でも多くのファンに支持されています。

また、パズーがトランペットで演奏するシーンのメロディも非常に印象的です。この曲は、映画の中で重要なシーンを彩り、観客に強い印象を残します。

 久石譲さんは『天空の城ラピュタ』の音楽について、非常に情熱を持って取り組んだと語っています。彼はこの作品の音楽を「愛と夢と冒険」を感じさせるものにしようと考え、特に子どもたちが聴いて心が温かくなるようなメロディを目指しました。

また、久石さんは音楽の制作において、アコースティックな音を中心に据え、シンプルでありながらも感動的な音楽を作り上げることに挑戦しました。彼はオーケストラを50人編成で使用し、シンセサイザーも最新型を導入するなど、予算的にも通常の3倍ほどかけて制作を行いました。

 特に印象的なエピソードとして、パズーが早朝にトランペットを吹くシーンのメロディについて、ルネサンス期の音楽のような明るさを持たせることを意識したと述べています。このように、久石譲さんは『天空の城ラピュタ』の音楽を通じて、映画の世界観を豊かに表現することに成功しています。

まとめ

 作品が公開されて38年も経ちますが、子供の頃に見た世代から、自分の子供に見せる時代が来たり、今回が初めて、や学生時代に見た、といった様々な世代がこの作品に触れています。見る時代によって感想も変わってきたりして作品から随分と自分が成長したなあ、と作品を見ながら感じることも多いと思います。世代や時代を超えて楽しめることが、アニメーション作品の良いところだと思います。 

 当時は気が付かなかった制作意図や作った人にまで思いを馳せてみることもあらたな事実に気が付いたりしてより感動が深くなると思います。深く作品への苦労が詰まった「天空の城ラピュタ」を上映のたびに自分の気持ちの変化も一緒に楽しみたいと思います。さらに当時はここまでジブリ作品やジブリというアニメーション制作会社がここまで大きくなるとは皆が思わなかったかもしれません。が、一つの分野での功績が勲章へと導いたり、時間をかけて成長するアニメーションのすごさも今回気が付きました。

 今後もスタジオジブリのたくさんの作品の公開を期待し、作品鑑賞も楽しんでいきたいと思いました。

あらすじ(番組紹介より抜粋)
 小さな山里で暮らす少女・シータが、ある日ムスカ率いる謎の男達によって巨大な飛行船に乗せられ、連れ去られてしまう。その飛行船を空賊のドーラ一家が襲撃!逃げようとしたシータは、誤って飛行船から落下してしまう!不思議な力で静かに落ちていくシータを助けたのは、炭鉱で働く少年・パズーだった。シータを追ってムスカ達が再び現れるものの、なんとか逃げきるパズーとシータ。しかし追い詰められた2人は深い谷底へ…!

出演者
<パズー>田中真弓、<シータ>よこざわけい子、<ドーラ>初井言榮、<ムスカ>寺田農、<ポムじいさん>常田富士男、<将軍>永井一郎、<親方>糸博、<おかみ>鷲尾真知子、<シャルル>神山卓三、<ルイ>安原義人、<アンリ>亀山助清、<老技師>槐柳二、<マッジ>TARAKO

監督・演出
<監督>宮﨑駿

原作・脚本
<原作>宮﨑駿 <脚本>宮﨑駿

音楽
<音楽>久石譲

制作
スタジオジブリ

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